つくりかた ＜２＞育てるシステム

システム化が、可能性を育てる

会員制サイトやショッピングサイト、アプリ系サイトなら、実現したい機能がはっきりしているので、「何をどうシステム化するのか？」は、分かりやすい話です。しかし、システム化が「機能実現のため、仕方なく費用をかけてプログラミングする作業」だけだとしたら、とても「もったいない」です。

システム化により、さまざまな可能性が生まれるのに、「何を生み出すことができるか？」をちゃんと分かっているのはエンジニアだけ。だけどエンジニアは要求された仕様通りに仕事をするだけ・・・これでは、様々な可能性、つまりはビジネスチャンスを殺してしまいます。

下の図は、ためしに「育てる」をキーワードに、システム化にできることをざっと挙げてみたものです。

企画が曖昧であればあるほど、要求機能がまだはっきりしてなければしてないほど、エンジニアが想像力を働かせる余地があります。ゼロワンファームでは、特にシステム開発案件で、直接の打合せやブレインストーミングによるアイデア出しを重視しています。まだまだ企画の卵段階の案件でも、ご遠慮なさらず、ぜひお声をおかけ下さい。現場レベルのエンジニアを交えた会議（あるいはお電話でも）で、思わぬ可能性が開けるかもしれません。

ところで……システム化って具体的には？

極端な話、「このようにホームページを更新して下さい」という手順書ひとつでも「システム化」です。常にプログラム作業が必要なわけでもなく、案件にフィットするならオープンソースやネット上の既存サービスを活用してしまうのも手です。

ゼロワンファームでは、単純なホームページを作る場合ですら、後々、ご担当者が余計な作業や困惑で汗水たらさなくても済むよう「なんらかのシステム化」は必ずご提供します。案件のご予算と目的に応じて、次のように分類することが出来ます。

分類	どんなケース？	予算
ドキュメント・テンプレート素材	社内にウェブ担当スタッフがいる場合。もしくは、小規模なホームページで、日常的な更新予定がない場合。 将来の更新時に意匠デザインが乱れたりしないよう、ドキュメントやPhotoshop素材は必須。	ー
ブログサービス / WordPress	小規模なホームページで、日常的な更新予定がある場合。 個人ブログくささを抜いて、非技術者でも更新可能な、普通のサイトらしく仕上げることができる。	低
Ruby on Rails	ご要望にあわせたカスタムシステムを、高速・高セキュリティ・高品質に構築可。一般的なウェブシステム構築には、 Ruby on Rails ベースでの開発をご提案することが多い。	中〜
Engineer Engine	複雑なデータ構造（多重の親子関係、等）でも、容易にシステムを構築できる、01farm製PHP稼働フレームワーク。また、FlashLiteリアルタイム生成対応・独自クラウドシステム構築可能など、汎用のオープンソース製品では不可能なレベルの案件にも対応可。	低〜中
完全オリジナルシステム	・その案件専用にプログラムを書く（極小〜大規模） ・既存プログラムの修正 　（Ruby / PHP / PerlCGI / Node.js 対応可）	低〜高
iPhone／iPadアプリ開発	アプリ単体で動くものだけでなく、ウェブ上の「データベースシステム」と連携するアプリも開発可能。	中〜